クレジットカードを利用してから、カード会社から請求されるまでの仕組みと流れを紹介します。
例えばコンビニエンスストアで、クレジットカードを利用して商品を購入したとしましょう。商品の購入代金はクレジットカード会社が立て替えてくれますので、ここでコンビニエンスストアにキャッシュ(現金)を支払う必要はありません。
では、代金はいつ支払うのか?それは後日、クレジットカード会社がある一定期間に利用した分(通常1か月分)をまとめて利用者に請求されます。クレジットカード会社は、利用者から回収したお金をコンビニエンスストアなどカード加盟店に使用した分を支払います。
これが、クレジットカードを利用する際のおおまかな流れです。
クレジットという言葉には「信用」という意味があります。あのプラスチックのカードには、クレジットカード会社と利用者、そしてお店(加盟店)のあいだに「信用」の関係があるから仕組みとして成り立っているのです。つまり…
【利用者】
「利用したお金は必ず支払います」とクレジットカード会社とのあいだで契約を交わすことで、信用関係が成り立っている。
【お店】
クレジットカード会社が商品の販売代金を支払ってくれるという信用があるから、そのカードの利用者に対しても安心して商品を販売してくれる。
【クレジットカード会社】
カード利用者とお店のそれぞれと契約を結び、カード利用者からは代金を徴収し、お店に支払うという後払いシステムを成り立たせている。
…というのが、クレジットカードの仕組みが成り立つ理由なのです。
それでは、クレジットカード会社はどのようにして利益を得ているのでしょうか。
上記のコンビニエンスストアで商品を購入する際の流れでいえば、コンビニエンスストアがカード会社に「手数料」を支払っているのです。クレジットカード会社がコンビニエンスストアにお金を振り込む際に、この手数料を差し引いています。この手数料がクレジットカード会社の利益となるのです。
一方、コンビニエンスストアはクレジットカードが使えるようにすることで、利用者がこれまでより高額のお買い物をしてくれることが期待できます。つまり、一人あたりの客単価が上がる可能性があるというメリットがあります。
また、利用者にとってはクレジットカードを使うことで「ポイント還元」などのサービスが得られることがメリットでしょう。このように、クレジットカード会社にも、お店にも、利用者にも、メリットがある仕組みが成り立っていることもクレジットカードを利用する魅力といえます。