クレジットカードを使用するメリットのひとつに、「ポイント還元」という特典あがります。ポイント還元により、プレゼントに交換できたり現金と同じように使用できたりするので現金よりもお得でしょう。
ただ、クレジットカートを選ぶときは、ポイント還元においても比較して選ぶことが大切です。ここでは、クレジットカードのポイント還元率の算出方法と失敗に陥りやすいポイントをご紹介します。
還元率とは、「クレジットカードを利用した際に、何円分相当のポイントが返ってくるか」という割合のことです。しかし、このポイントはクレジットカードによって割合が異なります。
ポイント還元率を計算する場合、まずは「ポイント付与率」から計算することになります。
まず、クレジットカードの利用額に対して、どのぐらいのポイントが付くかを表す付与率は下記の計算式で求めることができます。
「ポイント数÷利用金額×100」
100円ごとに1ポイント付くと仮定した場合、1÷100×100となり、ポイント付与率は1%になります。
次は、ポイント付与率を元に還元率を割り出していきます。ポイント還元率の計算式は下記の通りです。
「ポイント付与率×ポイントの価値」
つまり、付与率が1%でポイントの価値が1ポイント2円の場合、1×2となり還元率は2%となります。
ポイント付与率やポイント還元率を算出したら、次はどこが一番お得かを比較します。
ここで気になるのは、高還元率の基準。どのくらいの割合になればお得であるかを調べるためには必要なところでしょう。ちなみに、目安は1%以上であれば還元率が高いと言えます。
また、平均的なポイント還元率はおよそ0.5%なので、1%ということは従来のクレジットカードの2倍になりお得なのです。ただし、年会費無料のクレジットカードに限られたもので、比較する際は注意が必要でしょう。
年会費が有料のクレジットカードは、還元率が1%以上のものが多いです。これは、年会費の負担分だけ利用者の特典や付加価値が多いからです。
ただ、高還元率のクレジットカードでも、年会費がポイントを上回ってしまっては意味がありません。ポイントを賢く貯めることを考えるなら、還元率の比較と年会費のバランスを見て選ぶようにしましょう。
高還元率のクレジットカードを見つけたからといって、即決は禁物。サービス内容は念入りに確認しておくことがおすすめです。
というのも、高還元率だったとしてもカードとして使い勝手が悪く、あまりメリットを得られないということもあり得ます。ここでは、失敗するリスクが高まる4つのケースをご紹介します。
ポイントをたくさん貯めたとしても、交換するサービスのラインナップに魅力がなければ得した気分になれません。望みの商品がない場合は、交換率こそ悪くなりますが現金にキャッシュバックできるサービスもあります。
他にも、ANA・JALのマイレージや、通販サイトで利用できるポイントが得られますが、これも需要がある人とない人にわかれます。
そのため、ポイントと交換できるサービスのラインナップについては、前もって確認するようにしてください。
まれに、還元率2%を超えるクレジットカードを見かけます。しかし、この多くは「リボ払い専用」カードであることがほとんどです。リボ払いはうまく使えばメリットこそ多いですが、無計画に使うと利息が大きくなってしまう恐れがあります。
さらに、リボ払い専用カードは、すべての支払いが自動的にリボ払いになってしまうため、利息が付与されるポイントを上回る…なんてこともあります。高還元率の場合は、リボ払い以外の支払い方法が設けられているか、事前に調べるようにしてください。
ポイントには有効期限が設けられていることが多く、いつまでも貯めておくことはできません。そのため、せっかく貯めたポイントをいざ使おうと確認してみると、大量に減っていたなんてこともしばしばあります。
ポイント失効に関しては、事前にメールで通知されます。しかし、有効期限が目前に迫った焦りから、自分が希望しなかったサービスと交換してしまうと元も子もありません。
ポイントを有効活用するためにも、期限が設けられていないクレジットカードや、年一回の使用することで期間延長が可能なプランを選びましょう。もしくはポイントを貯めず、こまめに消費をするという手段も効果的です。
高還元率のクレジットカードでは、対応店舗が限定されていることも多いです。
例えば、本来の還元率は0.5%だけど、提携している店舗でのみ1%以上の還元率というケースが該当します。
自宅近郊に提携店があれば大した問題ではありませんが、遠方にしかないとなるとクレジットカードの利便性を損ねてしまいます。
クレジットカードやポイントをお得に使うためにも、注意書きなどをきちんと確認して問題ないかどうかを確かめましょう。
クレジットカードならではの特典である、ポイント還元は1%以上の還元率であるとお得です。ただ、年会費やサービス内容によって、ポイントのお得感が得られない可能性があります。
比較して選ぶ際はポイントの還元率とサービス内容を吟味した上で、日常で使いやすいものを選ぶことが大切です。
ポイントがうまく貯められて使えることで、現金で購入するよりもお得になる可能性は高いです。だからこそ、クレジットカードの利便性を最大限に引き出せるようにしましょう。