クレジットカードで買い物をするときに、選べる支払い方法といえば「リボ払い」。高額商品を購入したときでも、月々の金額を固定できるため1回あたりの支払い負担を減らすことができます。
ただ、リボ払いを利用する際は、年利の手数料がかかります。そのため、計画的に利用しないと、手数料の支払い負担が大きくなることもあるのです。
ここでは、リボ払いの仕組みと支払い方法の種類、手数料となる年利の計算方法についてご紹介します。
リボ払いは、毎月決まった支払い金額を固定して料金を支払う方法です。
例えば、10万円の買い物をしてリボ払いを月々5,000円に設定した場合、10回に分割して支払います。これにより、1回あたりの支払い金額をおさえることができるため、高額商品が購入しやすくなるでしょう。
また、リボ払いと似たような支払い方法に分割払いがあります。しかし、この2つの違いは、「支払い金額を決めることができるかどうか」です。
リボ払いの場合は、クレジットカード会社が設定している最低金額以上であれば自由に支払い金額を決めることができます。これにより、支払い回数も希望に合わせて選べるのです。
一方、分割払いの場合は、クレジットカード会社が分割回数の設定をしています。2回、5回、10回…と、決められた回数の支払いになり、支払い金額の指定ができません。
ただ、分割払い、リボ払いのいずれも手数料がかかります。この手数料は分割すればするほど負担が大きくなるため、なるべく支払う回数は少なめにすることがポイントです。
リボ払いは、支払い方法が大きくわけると2種類あります。
ここで、それぞれの特徴を見てみましょう。
利用残高によって、毎月の支払い金額(手数料を含む)が変動する方式。利用残高の支払いが進むと、1回あたりの負担が減ります。逆に、利用残高が増えるとクレジットカードのランクに応じて1回あたりの負担が増えます。
利用残高に関係なく、毎月の支払い金額を一定にすることができる方式。ただし、支払い金額が増えることにより、支払い回数が増えます。
また、利用残高を一定の比率をかけ合わせて年利がかかります。そのため、支払い回数が増えると年利の割合が大きくなります。
リボ払いの金利手数料は年利で、手数料を1年単位で計算したものです。
例えば、10万円の商品を購入し年利が15%だった場合、1年かけて支払いすると手数料は1.5万円。最終的に元金と手数料を合わせて11.5円支払うことになります。
なお、リボ払いが1年ではなく半年で支払い完了した場合、年利は半分の7.5%、1ヵ月なら1.25%くらいに減るため低金利になります。年利1.25%なら、土日にATMでお金を引き出したときにかかる手数料と同じくらいの負担です。
月々の負担を減らしやすいリボ払いですが、支払い完了までの期間が長ければ長いほど手数料はかかります。
よって、安易に支払い期間を伸ばすのではなく、どうすれば一番減らしやすいかを考える必要があります。
リボ払いによる月の手数料は、以下の方法で計算できます。
利用残高×手数料率(年利)÷365日×支払い日の間隔
100,000(円)×0.15(%)÷365(日)×30(日)=1,250(円)
この計算により1ヵ月分の手数料は、約1,250円かかることがわかります。
この計算は、電卓で計算するよりもネット上で利用できる返済シミュレーションを利用すればより詳しく知ることができるでしょう。
シミュレーションを使えば、利用年月日や年利、支払いコースなどを入力できます。そのため、具体的に月にかかる支払い金額や手数料を把握できるでしょう。特に計算が苦手な人や支払い回数の変更を検討している人におすすめです。
リボ払いは月々の支払い負担が少ないことから、多少の手数料程度ではあまり気にせず利用されています。しかし、その手数料によってじわじわと支払いの負担が増え、結果的に元金と手数料で余計にお金を支払っているケースは多いです。
リボ払いを利用するときに大事なこと、なるべく支払いを早く済ませること、そして、便利だからと何度も利用しないことです。
この2つを把握しておけば、リボ払いで支払いが苦しくなることはありません。クレジットカードで買い物をするときは、支払い期間や年利などの手数料の負担を考えた上で利用するようにしましょう。